発物の探査はすべて税関や警察機関が行っておりますが、その数が絶対的に不足しているこ
とは警察白書の麻薬等の事犯検挙数が平成７年より増加に転じていることを見れば明らかで
あり、また国際テロ情勢を考えても民間施設がテロの標的の一部となっていることはアメリカの
9.11同時多発テロ事件、インドネシアのバリ島におけるバー・クラブ連続爆破事件やスペイン
の列車爆破事件をとっても明白であります。
査業務は民間レベルでも行われております。海外における薬物情勢や国際テロ情勢への対応
を鑑みますと、国内においても麻薬及び爆発物探知業務を民間に委ねることは、探知犬の絶
体的な数の不足を見ても必要なことであると思われます。
おい」のついたものを使用して行っています。民間の訓練でそれらを使用することは取締法等
にふれることになり訓練の実施は不可能でした。また、海外で訓練した犬を連れて来ても、国
内での訓練ができないのでその能力は衰えてしまい犬は麻薬や爆発物を発見しても反応しな
くなってしまいます。
内ではじめて開発・導入（別紙参照）いたしました。それは「擬似臭」という本物の麻薬や火薬
類とまったく同じ「におい」のするものを用いた訓練です。このことにより、国内での民間におけ
る麻薬及び爆発物探知犬の訓練が可能になりました。
ますが、その能力はまったく衰えておらず、いつでも出動可能な状態にあります。国内での薬
物情勢や国際テロ情勢が依然として厳しい状況下であることを考えるともはや他人事ではな
く、日本の安全に一日でも早く貢献できればと切に願う次第であります。